小さな猿が大きな馬を曳く様子を描いた画題は、刀装具以外にもよく見受けられる画題です。
猿は厩神(うまやがみ)と言われ、馬の守り神とされています。
鐔の表には綺麗に着飾った荒々しい姿の馬を、裏には手綱を曳く小さな猿が描かれています。
大胆な構図により馬と猿がひと際引き立つ鐔です。
野村家は、後藤家の門人の正時を初代とし9代まで続きました。代々阿波徳島藩主蜂須賀家の
お抱え工であり、江戸や徳島に在住しました。初代から3代まではほとんど無銘です。
江戸・徳島住 江戸中期〜後期
縦 7.55cm 横 7.19cm
無銘 野村派 (日刀保 保存鑑定書)
価格 \380,000- (消費税+送料 含む)桐箱入り